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フランク・トゥーイ短編集
[編訳著]村松俊子訳 [概要]トゥーイはみずからを〈a part-time professional writer〉と称している。つまり教えるかたわら執筆するプロの作家を自負していたといえよう。ブラジルのサンパウロ大学、ポーランドのヤギェウォ大学、北米インディアナ州のパデュー大学、さらに日本の早稲田大学、立教大学と勤務地が変わるたびに、トゥーイの小説が生まれた。移り住んだ異国の地すべてが作品の舞台として登場し、異なる文化が引き起こす誤解、裏切り、衝突、滑稽などが鋭い洞察力と怜悧な描写によって展開される。 トゥーイのナイーブでありながら確かな現実認識と、人間ドラマの悲喜劇の面白さは特に短編にある。ここに選んで訳出した十編は、The Collected Stories(Penguin,1984)所収の作品である。この一巻には三つの短編集The Admiral and the Nuns, Fingers in the Door, Live Baitのすべての作品全三十六編が集められている。訳書での配列は所収本とは異なり、舞台となった国別(イギリス、ポーランド、日本の順)による。これまで日本語に訳されることのなかった特異なイギリス現代小説を初訳。 [取り上げた作品] 「パツィーによろしく」 Love to Patsy(Live Bait, 1978) 「はさまれた指」 Fingers in the Door(Fingers in the Door,1970) 「白い杖」 The White Stick(Live Bait, 1978) 「若い娘」 A Young Girl(The Admiral and the Nuns,1962) 「幻の庭」 A Ghost Garden(Live Bait,1978) 「学生」 The Student(The Admiral and the Nuns,1962) 「罠」 The Trap(Fingers in the Door,1970) 「ネオンが奏でる夜想曲」 Nocturne with Neon Lights(Live Bait,1978) 「真夏の巡礼者」 A Summer Pilgrim(Live Bait,1978) 「崩れた橋」 The Broken Bridge(Live Bait,1978)
[ISBN]:978-4-8034-0510-1
[判型・ページ数]:四六判・176P
[税込定価]:2,200円
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